ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
虎党ブロガーの皆さん↓
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
小川洋子氏の
「博士の愛した数式」を読んだ。 ブームからだいぶ経ってるので、 今さら・・・かもしれませんが、 とにかく、急に読んでみたくなって、 本屋に走った。 満たされた。 どう表現していいのかわからないけれど、読み終えて、これほど心が温まり、 身体中に優しい気持ちが充満するという文学に出会ったのは産まれて初めて! というくらい、満足した。 つい2週間ほど前だろうか? オフシーズンの数少ない楽しみである「熱血タイガース党」で 谷口アナと小川洋子の対談を見た。 恥ずかしながら、それまでは小川洋子といえば 「時々、デイリースポーツに寄稿している阪神ファンの女流作家」 という程度にしか知らなかった。 が、その対談を見て、すっかり彼女の虜になってしまった。 甲子園の長い通路を上がって、目の前にグランドがひらけた瞬間のこと、 スタンド越に臨む六甲の夕暮れ、 阪神電車内で応援メガホンを持った人とアイコンタクトする瞬間、 それらの瞬間を表現豊かに「愛しているんです。」と語る 少女のような目がとても印象的で、深く深く共感できて・・・ 本屋で手に取り、帰りの電車でそっと開き、 読み始めた1頁目から、すでにじわわ〜んっときてしまった。 たぶん、この作品を読んで、1頁目から泣くヤツはおらんやろ・・・と思うが、 私はこの一冊を読み終えるまでの都合5〜6時間、終始目がウルウルしていた。 そのくらいいちいち温かく胸に響いた。 数学は大の苦手だ。 自慢じゃないが、高校時代は赤点とって、追試を受けても及第点がもらえず、 学年でたったひとり、数学の先生とマンツーマンの再追試をしてもらった過去がある。 「オマエは数学嫌いか〜?そういや入試でもビリだったもんなー。 どうしてもダメかぁ〜?」と普段はネチっこい嫌味で有名な先生にさえ、 憐れまれる始末で、最終的に及第点はとれなかったものの、 殆どお慈悲で留年を免れたのをよく覚えている。 そんな私でさえ、本に登場する数々の数式たちに愛情を示し、 寄り添いたくなるような気分にさせられた。 中でも私がいちばん愛情を示したくなった数式は、 もちろん・・・完全数「28」(笑) 1+2+4+7+14=28 もちろん、この本の中でいう「28」は江夏豊なわけで、 江夏ほど「完全数」という単語が似合うエースもおらんな〜と、 素直に感動すると共に、 (もちろん、後追いしただけで、その現役時代を私は殆ど知らないが・・・) その江夏の数々の功績を数字を通して愛していた博士の姿も愛しい。 そんな博士を愛する「私」と「√」の姿はもっと愛しい。 そして関係ないけど、私は現在の「28」が愛しい。。。 (↑どうしてもそれが言いたいんかっ?!>自分 w) R62号は表現力が乏しいので、 うまいことRECOMENDできませんが(^^;;;) とにかく、とにか〜くっ!! 阪神ファンの方も、そうじゃない方も、 まだ読んでないなら、今すぐ本屋へGO!!ですよっ☆ 気持ちがガサついた時、 凍えそうな時に、 そっと広げて、暖をとるために そばに置いておきたい・・・そんな一冊です。
by 39yano1228aap
| 2006-11-19 00:20
| ただのつぶやき
|
ファン申請 |
||